死生観とコスト

ターミナルケアにかかる費用

 

ターミナルケアを行なう場合に、一体どの程度の費用が必要なのかということは、患者の家族にとっては大きな問題となるでしょう。

 

 

ターミナルケアにかかる医療費は、実際にどういったターミナルケアを行うかによって、大きく変わってくるようです。その経済的負担が一番少なくて済むのは、在宅でターミナルケアを行うようにすることです。ターミナルケアを受ける患者にしても、住みなれている自分自身の家で人生の最後を迎えたいと願っている人が多いのが現状のようです。

 

 

しかしながら、自宅では急な発作や苦痛が起こった場合に、すぐに対応出来ないケースも起こり得ますし、家族にかかってくる負担も当然のことながら大きくなってくるでしょう。在宅医療の場合も保険診療となるために、各種健康保険が適用となりますから、その点は安心することが出来ます。

 

 

また、公費負担制度や高額療養費制度の適用も受ける事が出来ます。一方、ホスピスに入院した場合は、その入院医療費は厚生労働省によって定められています。患者が3割負担の場合は1日11,406円となり、1割負担の場合は1日3,802円となっています。食費は260円×3食ですから、1日あたり780円を負担することになります。

 

 

また、使用する病室の種類によって、その室料が別途必要になる場合もあります。その他には、オムツや病衣貸与代などが別途必要になるでしょう。例えば、室料が無料の部屋に入院した場合、1割負担で1日あたり5000円から6000円程度の負担となると思われます。いずれにしても、先ずは施設内の医療ソーシャルワーカーに相談してみると良いでしょう。